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こんな方に適した治療法です
- 疲れが取れなくなってきた
- 集中力が続かない
- 肌質や薄毛など 老化が気になる
- 高ストレスな状況が続いている
- ハードなトレーニングが日常的
- 病気を未然に防ぎたい
抗炎症M2P点滴とは
抗炎症M2P点滴とは、幹細胞から分泌される「セクレトーム」という物質を投与する治療法です。老化や体の不調の原因となる慢性炎症の治療効果が期待できます。
慢性炎症とは、全身の組織で長期間にわたって続く炎症反応です。正常な炎症反応であれば一過性なのですが、加齢やストレス、食生活など様々な要因によって炎症が治まらないと、細胞を傷つけたり、免疫を低下させ、体や脳の老化は加速します。また、その影響で様々な病気を発症・悪化させる可能性があるため、慢性炎症は「万病のもと」とも言われています。
本治療でセクレトームを点滴で全身に巡らせることで、体の様々な組織で起こっている炎症反応の抑制を図ることが可能です。つまり、今感じている不調の解消や、老化の進行を抑制する他、健康寿命を脅かす病気を予防する効果が期待できるのです。
期待できる効果
- 病気の予防
- アレルギー性疾患の
改善 - 認知症予防
- 免疫力の向上
- 不眠や不調の改善
- 肌や薄毛の
エイジング治療
抗炎症M2P点滴の特長
体や脳の老化を抑制
高い抗炎症作用を持つセクレトームの投与で、老化を加速させる慢性炎症の抑制を図ります。
全身の機能回復に働く
点滴投与によって抗炎症物質が血管を通じて全身に届き、体中の組織の機能回復に働きます。
血管新生を促進
血管の若返りと新生を促す作用[1]によって、体や脳のパフォーマンスを最大限に引き出します。
認知機能の改善
認知機能への好影響が得られると考えられており、集中力アップや認知症予防が期待できます。
厳しく管理された品質
国から許可を得た細胞加工施設で厳格な規定のもと精製されたセクレトームのみを使用しています。
抗炎症M2P点滴が有効な理由
私たちの体には、マクロファージと呼ばれる免疫細胞が存在します。マクロファージには、炎症を起こしやすいタイプ「M1」と炎症を抑えるタイプ「M2」があり、体内の状況に応じてその役割を変えています。
正常な状態であればそのバランスが保たれていますが、慢性炎症が生じる状況ではM1優位となり、不調や病気の原因となる炎症をさらに増大させてしまうのです[2][3]。
抗炎症M2P点滴で投与する脂肪幹細胞由来のセクレトームには、このマクロファージの性質をM1からM2へと変化させる作用「M2P活性」があります[4][5]。つまり、老化や不調の根本の原因である体中の慢性的な炎症を、強力に抑制する効果が期待できるのです。
抗炎症に特化した厳選された
セクレトームを使用
セクレトームは脂肪幹細胞を培養して抽出されるのですが、どんな幹細胞かによって質が変わってきます。より高いM2P活性を得るため、健康な幹細胞から抽出することが重要です。
当院で使用するセクレトームは、幹細胞のドナーが若く健康な日本人に限られており、その中でも5,000個に1個の割合で存在する特に活性度の高い細胞のみを培養することで得られています。精製についても、国の許可を得た細胞加工施設が厳しい基準にのっとって管理しており、抗炎症に特化した品質はもちろん、安全性ともに自信を持ってご提供しております。
幹細胞のドナーは若い日本人
幹細胞は若くて健康な細胞を厳選
厳格な規格を設定
治療の流れ
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1 受診のご予約
混雑や待ち時間のないスムーズなご案内のため、当院は完全予約制となっています。
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2
医師の診察ご予約当日は、医師が専門的に診察を行い、効果の見込み診断いたします。
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3 治療
そのまま同日に治療いただけます。ご来院から治療終了までは、30分ほどです。
安全性と注意点
本治療の安全性について
細胞に働きかける治療ではありますが、遺伝子改変を行うものではありません。製造過程においては、細胞治療と同等の厳しい基準で無菌検査などが行われ、安全管理が徹底されています。
本治療を受けるにあたって
点滴部位に一時的な痛み、内出血が見られる可能性があります。また、アレルギー反応が出ることがあります。治療前に、疑問や不安な点はご遠慮なく医師にご相談ください。既往歴、現病歴、手術歴、服用中のお薬、アレルギーなどについて伺いますので、事前問診にてご申告いただきますようお願いいたします。治療後に異常を感じた場合は、速やかに医師にご連絡ください。
費用について
費用については、料金ページにてご案内しております。また、当院の治療は自由診療になりますが、医療費控除制度が適応される場合があります。併せて内容をご確認ください。
よくある質問
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1回の治療で効果は実感できますか?
効果の実感には個人差がありますが、繰り返しの治療でより大きな効果をご実感いただけます。医師の診断に基づき、ご希望も考慮して、適切な回数や期間をご提案させていただきます。
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細胞の活性化によって、がんになったり悪化する可能性はありますか?
セクレトームは細胞間の情報伝達を担いますが、がん化に直接関連するシグナルはなく、正常な細胞ががん化することはありません。
ただし、もともと体内にあるがん細胞を活性化してしまう可能性は考えられるため、悪性腫瘍を治療中の方、または寛解から時間がたっていない方は治療をお断りすることがあります。
- [1] Bin Chen, et al. Exosomes Are Comparable to Source Adipose Stem Cells in Fat Graft Retention with Up-Regulating Early Inflammation and Angiogenesis. Plast Reconstr Surg. 2019 Nov;144(5)
- [2] X Zheng, et al. Targeted co-delivery biomimetic nanoparticles reverse macrophage polarization for enhanced rheumatoid arthritis therapy. Drug Deliv. 2022 Dec;29(1):1025-1037.
- [3] L Roszkowski, et al. Tuning Monocytes and Macrophages for Personalized Therapy and Diagnostic Challenge in Rheumatoid Arthritis. Cells. 2021 Jul 22;10(8):18607.
- [4] Y Su, et al. Regulatory Effects of Three-Dimensional Cultured Lipopolysaccharide-Pretreated Periodontal Ligament Stem Cell-Derived Secretome on Macrophages. Int J Mol Sci. 2023 Apr 10;24(8):6981.
- [5] T Yoon, et al. Secretome of adipose-derived mesenchymal stem cells establish anti-inflammatory milieu by developing M2b/c macrophage. The Journal of Immunology. 2022 May 208(1_Supplement):163.05-163.05